座標は始祖の巨人の能力ではない。きっと。
「どうも、座標=始祖の巨人と思っている方が多いみたいだ」
この2~3日ザッピングして感じた一番の感想がこれだ(ザッピングという言葉の使い方は間違っているかもしれない)。一方。座標は始祖の巨人の能力ではない、と私は思っている。
進撃の巨人の考察
— 「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) 2016年10月10日
座標は、グリシャがレイスから奪ったものではない。壁に辿り着く前にすでに持っていたものだろう。
『(グリシャと出会った)その日の壁外調査の帰路は、極端に巨人との遭遇率が低かったことを覚えている』
というキースのセリフが根拠。
先日、フォロワー数2を誇る私のtwitterアカウントにて、↑のツィートをしてみた。だが、これでは足りない。もっとしっかり書いてみようと思う。
「座標≠始祖の巨人の能力だ」
と、私が考える理由は以下の4つだ。
理由1 巨人との遭遇率の極端な低さ
先ほどのツィートの内容だ。
進撃の巨人の考察
— 「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) 2016年10月10日
座標は、グリシャがレイスから奪ったものではない。壁に辿り着く前にすでに持っていたものだろう。
『(グリシャと出会った)その日の壁外調査の帰路は、極端に巨人との遭遇率が低かったことを覚えている』
というキースのセリフが根拠。
この状況は、エレンが座標の力に目覚めたときと似ている。13巻に、アルミンのこんなセリフがある。
でも帰りは損害がなかった。巨人が僕らを無視してライナーに向かい続けていったからね。
そう。グリシャがキースに発見されたあのとき、グリシャは座標の力を使っていたのではないだろうか。だから、グリシャと出会った日の壁外調査の帰路は極端に巨人との遭遇率が低かったのではないか。
「いやいや、単純にグリシャが無知性巨人を殺しまくったからでしょ」
確かにその可能性もある。グリシャの巨人は相当に強く、練度も高いようだ。無知性巨人は死んだのち気化するのだから(そうだっけ?確認してません)、気化した後にキースたちは帰路についたのかもしれない。
私はその可能性は低いと思うが、取りあえず置いておこう。次の理由を書いてみる。
理由2 座標は、ライナー・ベルトルト・ユミルを従えなかった
「始祖の巨人は、他の巨人すべてを支配し操ることができる」
らしい。もし、これがウソでなければ。そして、座標=始祖の巨人の能力だとしたら?
ん?おかしくないか?
エレンが座標の力に目覚めたあの場面。ライナーやユミルもあの無知性巨人を殺そう(or喰おう)とするのではないか。
だって、始祖の巨人は他の巨人すべてを支配し操るのだから。
ただ、これにも反論はできる。
「いやいや、それはエレンの練度がまだ低いからでしょ」
確かに可能性はある。
19巻で、ライナーはこう言っている。
ヤツ(エレン】が…完全な座標の力を身につけた後では、手遅れだ
完全な座標の力を身につけて初めて、知性巨人をも支配できるのかもしれない。
現時点で、私はそう思っていない。が、否定できる明確な根拠もないのでまた先に進もうと思う。
理由3 ライナーは「取り返す」と言い、ジークは「奪還」と言った。
↑の記事にも書いたが、ライナーは12巻でこう言っている。
最悪だ… よりによって「座標」が… 最悪の奴の手に渡っちまった…
絶対に取り返さねぇと… ……
さらに、19巻でジークはこう言っている。
目標は一つだろ?
ここで座標を奪還し、この呪われた歴史に終止符を打つ
「取り返す」も「奪還」も、ご存知のとおり奪われたものを奪い返すという意味だ。もし座標が始祖の巨人の能力だとすると、おかしなことになる。なぜなら、始祖の巨人の能力は今も昔もずっとエルディアのものだからだ。
と、意気揚々に書いてみた。が、この理由は理由として成立しにくい。なぜなら。86話のフクロウからのメモの場面。こんなセリフがある。
つまり、マーレ政府の目的は我々と同じ。フリッツ王を刺激せぬように壁内に侵入し、「始祖の巨人」を奪還することである
あ、普通に書いてある。「奪還」と。てへ……ぺろ。
ただ、この「奪還」をマーレ政府の立場として言っているのか、我々(エルディア)の立場で言っているのか微妙なところだが。
理由4 マーレの計画変更
フクロウの情報が正しければ。マーレ政府の当初の方針はこうだ。
…何人たりとも正面から手出しはできない。つまり、マーレ政府の目的は我々と同じ。フリッツ王を刺激せぬように壁内に侵入し、「始祖の巨人」を奪還することである
あれ?ベルトルト・ライナー・アニって、思いっきり正面突破してなかったっけ?
つまり、何かしらのイレギュラーな事態により、マーレ側の方針が途中から変わったのではないか。と、私は思っている。イレギュラーな事態……それが、グリシャの座標奪取なのではないかと。
実際、10巻でライナーはこう言っている。
俺達の目的は、この人類すべてに消えてもらうことだったんだ。だが…そうする必要は無くなった…。エレン…お前が俺達と一緒に来てくれるなら、俺達はもう壁を壊したりしなくていいんだ。わかるだろ?
つまり、最初のあの正面突破はライナーたちの暴走でもなんでもなく、マーレの計画に沿ったものだというわけだ。
もちろん、マーレが当初の計画を変更した理由はグリシャの座標奪取ではないかもしれない。もしそうであれば。ここらの流れは後々明確になるだろうから、そのときにまた考えを改めようと思う。