なぜマーレはタイバー家を滅ぼさないのか
最新97話で「マーレの真の支配者はタイバー家」であることが明らかになった。
しかしコレってとても変ではないだろうか。
タイバー家がマーレの支配者であり続ける不思議
皆さんご存知のとおり、タイバー家は「ユミルの民」である。
だって戦槌の巨人を代々引き継いでいるのだから。
そして「マーレ人によるユミルの民(エルディア人)への扱いのヒドさ」もまた周知の事実である。
マーレのために命を賭して戦っているライナーたち「名誉マーレ人」ですら、マーレ内では冷ややかな視線を浴びているのだ。
確かにタイバー家はエルディア帝国の王フリッツを退けた(とされている)立役者なのだから、別格の待遇を受けることにそこまでの違和感はないのかもしれない。
…………
いや、違和感ありまくりだ。
ジークやライナーがどれだけマーレに貢献しようとも、彼らへの扱いが劇的に変わることはまずないだろう。
なのに。
同じユミルの民のはずのタイバー家は、別格の扱いどころか「マーレの一番の権力者」なのだ。
タイバー家がマーレの真の支配者であることは、上層部しか知らないことらしい。
であれば100年もの間、マーレの上層部はなぜユミルの民であるタイバー家をのうのうと支配者のポジションに置き続けたのだろうか。
確かにタイバーは戦槌の巨人以外に、専用の軍も持っているようだ。
しかしマーレはかつて6体もの知性巨人を持っていたのだ。
普通に考えれば、タイバー家を支配者のポジションから引きずり下ろすなど容易なことだろう。
それなのになぜ、タイバー家は権力者であり続けることができたのか。
私は2つの可能性があると見ている↓
タイバー家が支配者であり続けられた理由
可能性1
タイバーは実はマーレ以上の戦力を持っている
可能性2
タイバーはマーレ人の記憶改竄を行うことができる
「ここに来てまた記憶改竄かよ」と思われるかもしれないが、私は意外にあるのではないかと疑っている。
まあ取りあえず1から見てみよう。
タイバーは実はマーレ以上の戦力を持っている
97話で、タイバー家は自前の軍を持っていることが明らかになった。
あの大男が特に気になるところだがソレは一旦置いておいて、もしほとんどのタイバーの兵がアッカーマンだとしたらどうだろうか。
過去記事にも書いたとおり、私は「タイバーとレイス(フリッツ)は同じ血族」「タイバー家が巨人科学を仕切っている」という疑いを持っている。
もしそうであれば、アッカーマンが壁内の王の懐刀だったように、マーレの支配者を守る者たちもまたアッカーマンなのかもしれない。
あれだけの兵が全員アッカーマンだとしたら、そりゃかなりの戦力になるだろう。
(ちなみに「タイバー家は、いざとなれば壁内の始祖の巨人を動かすことができる」可能性も考えてみたが、始祖の巨人がエレンに渡っていることをマーレが把握している現在でもタイバーの立ち位置は変わっていないことから考えると、この可能性は薄そうだ)
タイバーはマーレ人の記憶改竄を行うことができる
さて可能性の2である。
タイバーがもしマーレ人の記憶改竄を行えたとしたらどうだろう。
一斉改竄は無理だがマンツーマンならOKみたいな。
ちょうどフリーダがクリスタにやっていたような感じだ↓
繰り返すが、私は今のところ「タイバーとレイスは同じ血族」ではないかと思っている。
そしてさらに「記憶改竄能力と座標能力は別」「タイバー(とレイス)にはマーレ人の血が入っている」という疑いも持っている。
もしこれらが当たっていれば、タイバーもまた記憶改竄を行えるのかもしれない。
であれば話は楽だ。
マガトみたいな何かと鋭い厄介なマーレ人がいたとしても、上層部の記憶改竄さえできればタイバー家の地位は安泰だろう。
ということで、最後にこのシーンである↓
「進撃の巨人」97話より
マガトはマーレの徴兵制復活を訴えているらしい。
そして会話の流れからすると、徴兵制復活はヴィリーにとってはどうも都合が悪そうに思える。
この正義感が強くムダにキレ者であるマガトを、支配者はどのように感じるだろうか。
私たち読者は次回、豹変したマガトを見ることになるのだろうか。