9つの巨人の内の明らかになっていない1つを追う
「九つの巨人の内の七つを手駒に従え……」
と、グリシャの父親は言う。これはマーレで語られている歴史のようだが、これは正しい。と私は思っている。なぜなら、この数字の部分の歴史は改竄するメリットが特にないからだ。
マーレの手駒となった7つの巨人はどれだろうか
この数字が正しいとすると、現時点で1つの巨人が明らかになっていない。明らかになっている巨人は以下のとおり。
- 始祖の巨人
- グリシャの巨人
- ユミル(元はマルセル)の巨人
- ライナーの巨人
- ベルトルトの巨人
- アニの巨人
- ジークの巨人
- 四足の巨人
このうち、手駒となった7つはどれだろうか。
ユミル(元はマルセル)の巨人、ライナーの巨人、ベルトルトの巨人、アニの巨人、ジークの巨人、四足の巨人の6つは確実である。問題は、グリシャの巨人が入るかどうかだ。
ライナーは「取り返す」と言った
ここで、12巻でのライナーのセリフがヒントになる。
最悪だ… よりによって「座標」が… 最悪の奴の手に渡っちまった…
絶対に取り返さねぇと… ……
ライナーは「取り返す」と言っている。もし、座標が手駒にならなかった巨人の能力だとすれば、このセリフはオカシイ。なぜなら、座標は今も昔もエルディアが持つ巨人の能力となるからだ。つまり、座標はマーレが手駒にした7つのうちの1つの巨人が持つ能力だ。そして、その巨人とはグリシャの巨人である。まあもっとも、「九つの巨人の内の七つを手駒に従え、80年前の巨人大戦に勝利したのだ」が正しく、またライナーも同じ歴史認識を持っているという前提だが。
残り1つの巨人はどこ?
まだ明らかになっていない1つの巨人は、マーレの手駒になっていないものだということになった。では、その巨人はどこにあるのだろうか。
2つの可能性を考えてみる。
1つ目。壁内にある。始祖の巨人とともに壁内に移った可能性。
2つ目。マーレもエルディアも把握していない。つまり、行方不明の状態。
どちらが正しいのか、それともどちらも正しくないのか。まだ分からない。
ちなみに、さっきの座標の件。実はこれがマーレもエルディアも把握していなかった巨人の可能性もなくはない。例えば、マーレ政府は把握できていなかったが実はマーレ内にあったとか。そうだとすると、ライナーの「取り返す」も整合性がないとは言えない。その場合は、グリシャがダイナ・フリッツを食うとかそういう展開だろうか。妄想を膨らませてもしょうがないので、また追って検証していきたいと思う。