壁内人類は、マーレ以外の国とすでに同盟を結んでいるという考察
最新93話「闇夜の列車」を読んだ。
その上で今回エレンたち壁内人類が、すでにマーレ以外の国と同盟を結んでいる可能性について言及したい。
壁内勢力の船舶技術
「3年間で32隻ものマーレ船がパラディ島に消えた」ということが、新事実として描かれている。
ということは。
数年前まで海すら見たことのなかった壁内勢力だが、今では船舶技術を身につけている可能性が高い。
実際エレンたち壁内人類が、海を渡ってマーレ内に潜り込んでいることを匂わせる描写がある。
左の黒髪の男性(女性?)だが、エルディア人を示す腕章を「右」につけている。
これまで出てきたマーレ内のエルディア人は、すべて(かどうか確認していないが)「左」に腕章をつけている。
もちろん何らかの例外があるのかもしれないが、このシーンは明らかに違和感がある。
髪型からエレンぽい気もするが、右と左が伏線なのであれば、もしかするとカツラを被って変装したコニーなのかもしれない。
さらに。
パラディ島に消えた32隻の中には、駆逐艦も含まれている。
壁内にはアルミンやハンジなどの有能者がいる。もしかしたらすでにちょっとした海軍まで編成できている可能性がある。
なんせ、パラディ島には莫大な化石燃料が埋蔵されているのだ。
技術力はまだまだだろうが、そこそこの軍事力にはなっているかもしれない。
壁内勢力と同盟を結ぶことはメリットに溢れている
船舶技術があれば、当然マーレ以外の国にも向かうことができる。
フクロウ(クルーガー)は以前、「始祖の巨人」の力を引き合いに東のマーレ敵対国に支援と亡命を呼びかけていた。
そこから月日は流れ、エレンたちはようやく「始祖の巨人」を持つにまで至った。
例えば、今回マーレに敗れた中東連合国を考えてみる。
中東連合国にとって、壁内勢力とタッグを組むことのメリットは計り知れない。
始祖の巨人はもちろん、壁内勢力は他3つ(進撃、超大型、女型)の巨人の力を持っているからだ。
さらには燃料である。
多少状況が変わっているかもしれないが、マーレvs中東連合国の様子を見る限りでは、まだまだその重要性は薄れていないように感じる。
つまり「巨人の力」と「燃料」は、どちらもマーレ以外の国にとって喉から手が出るほど欲しいものであり、また壁内勢力はグリシャの手記等からそのことを知っているのだ。
もし壁内勢力と中東連合国が同盟を結んだとしたら、巨人力を始めとする陸軍力においても、海軍力においても、空軍力においても、マーレは大きく劣ることになる(もっとも、始祖の巨人の力をどれくらい引き出せるようになっているかにもよるだろうが)。
そして同時に、壁内人類が生き残る未来も幾分か見えてくる。マーレ内のエルディア人たちを救うことだってできるかもしれない。
もちろんユミルの民はマーレ以外でも忌み嫌われる存在であるため、交渉は難航するかもしれない。
しかしアルミンやハンジの頭脳をもってすれば、可能性は十分にあるのではないだろうか。
東洋の血を継ぐミカサが、東洋の国に赴く展開を思わず期待してしまう。
2017/05/09 20:47 追記
壁内勢力の陸軍力は巨人だけではありませんでした。
「アッカーマン」や「巨人を殺すことだけを考えた武器」を忘れてしまっていたので、追記させてください。