ユミルは革命軍の象徴でユミル・フリッツの影武者という考察
以前twitterでこんなことをつぶやきました。
ユミルは何者なんだろうね。今のところ、ラスト・エンペラー的な立ち位置だったんじゃないかと思ってるけど、まだ根拠が足りないかな__
— 「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) 2016年10月17日
最新88話を読んでさらに仮説を深められそうに感じたので、書いてみます。
ユミルはナゼ存在するだけで世界に憎まれたのか
88話において革命軍の存在が明らかになりました。その革命軍の象徴として、幼きユミルがユミル・フリッツという形で祀り上げられたのではないかというのが、今回の仮説です。
つまり我々の始祖であり、「神がもたらした奇跡」であるユミル・フリッツの本当の後継者はここにいますよということです。
革命の正当性を主張するため、そしてマーレに残されたユミルの民の戦意高揚のためといったところでしょうか。
10巻でユミルはこう言っています↓
クリスタ…私もだ。自分なんて生まれてこなければ良かったと思ってた。ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ。
このセリフ、幼きユミルが置かれた立場を考えるとしっくりくるのではないでしょうか。マーレ支配の世界において、ユミルは憎しみの中心にいたのですから。
ユミルはフリッツ王家の唯一の生き残り?!
クルーガーの言うように、革命軍は『何も成し遂げることなく、皆その家族と共に生きたまま焼かれ』てしまいます。
このときフリッツ王家の血を継ぐ者として、唯一生かされたのがユミルだったのではないでしょうか。「死ぬまでマーレのために子を産み続けさせる」それが殺されなかった理由です。もしダイナが生きていれば、そうであったように。
大勢の人の幸せとは何か
唯一の生き残りであったユミルですが、最終的には死を選びます。そして死を選んだ理由を、ユミルをこう言っています↓
私は…大勢の人の幸せのために、死んであげた。
ユミルは最後に残った革命の火です。その火を自らの命によって完全に消し去ろうとしたのではないでしょうか。
マーレ内においてフリッツ王家の血が完全に途絶えたとなれば、再び悲惨な争いが起きる可能性は低くなります。それが『大勢の幸せ』につながると、ユミルは考えたのではないでしょうか。
じゃあなぜダイナがいるの?
ただこの仮説だと、1つ大きな問題が残ります。ダイナの存在です。実際にはマーレ内において、フリッツ王家の血は途絶えていないのです。
これはどういうことなのか。んーと悩んで出てきた答えはコレです
「ユミルは、真のユミル・フリッツの影武者ではないか」
ちなみにユミルがフリッツ王家の血を継いでいるかどうかは分かりません。ただクリスタと境遇が似ているという点から考えると、本来正統な後継者ではないものの、フリッツ王家の人間ではあるという展開はアリな気がします。
まぁユミルがフリッツ王家の人間かどうかはさておき、そう考えると、ユミルのセリフの「大勢の幸せ」には、影武者として自分が死ぬことによって、ユミルの民たちにとっての本当の象徴をマーレ内において何とか残すことに貢献したという意味合いもあるのかもしれません。
なお、革命軍の時期とユミルの年齢が合わないのではと思って確認してみたのですが、クルーガーとグリシャの年齢差が25~30歳くらい離れていれば、ユミルが60年彷徨っていたのと整合性が取れそうでした。
1話のエレンの夢は、クルーガーとユミル?
今回の考察も根拠が薄く、考察というより妄想ヨリになってしまいましたが、このテンションのまま、最後にさらなる妄想を書いて締めくくろうと思います。
先日↑の記事の中で、1話のエレンの夢が、クルーガーの記憶ではないかと書きました。
ミカサみたいな黒髪の女の子が、『いってらっしゃい、エレン』と言っているシーンです。
この黒髪の女の子が、ユミルだったら面白くないですか?
ダイナを無知性巨人にしたことについて、クルーガーはこう言っています。
死ぬまで敵国のために子を産まされ続ける生涯の方が良かっただろうか…?実際…人を食う化け物に変えられるのとどっちがマシか、彼女に聞いたわけじゃなかったが…
そう、クルーガーはダイナに聞いたわけじゃないけど、過去同じ状況において無知性巨人になることを選んだ女性を知っている。そしてその女性こそがユミルだという展開です。
んー妄想には変わりないのですが、意外にアリな気もしてきました。
まぁ何にせよ、今後の展開がとても楽しみです。