マーレの王はレイス家なのではという妄想
先日発売された22巻を読んでいたとき。以前から持っていた違和感の答えが突然見つかった気がした。
で、私はそこから一気に「あれ、もしかしたらやっぱマーレの王ってレイスじゃね?!」というところまで推測を膨らませてしまったのだ。
「やっぱ」と書いたのにはワケがある。というのも、この「マーレ王=レイス家」という妄想、実は以前にも↓の記事に書いているのだ。「案外、マーレの玉座に座っているのもレイスだったりして。しないかw」という形で。
ということで、早速「マーレ王=レイス家」の考察記事を書こうとしたのだが……思いつく根拠の全てが、根拠と言うには穴が空きすぎの状態で……。
さらには最新92話『マーレの戦士』によって、そもそもの違和感の答えさえも微妙になってしまうというダメ押しを食らってしまった。
ちなみに最初に書いた違和感というのは、フリーダがクリスタ(ヒストリア)のこのシーンである↓
なぜ違和感を持ったのか。
知性巨人の持ち主の中で、人間のまま特殊能力を発揮してるのってフリーダだけだと思ったからだ。
ほら、ライナーとか巨人のときは全身をメッチャ固くできるけど、人間のときにやったの見たことないじゃないですか。まあ手足を切られても、またトカゲみたいに生えてくるっていうのは、みんな共通の能力なので置いといて。
だから記憶改竄の力って、巨人の能力というよりはむしろアッカーマン一族みたいな特殊能力の方に近いんじゃないかと思ったのだ。
しかし92話において、ジークが人間のまま吠えて、ユミルの民の皆さんを一斉に無垢の巨人にしてしまったと。
まあでも、マーレの王がレイス家だったらやっぱ面白いよなという考えは捨てきれず。なので今回は「もう、マーレ王=レイス家は一旦決定で」という乱暴な妄想記事を、半ば強引にでも書いておきたいと思います。
「記憶を奪う」というレイス家の特殊能力
レイスはマーレの王家であった。知性巨人の持ち主ではない。そしてもちろんエルディア人(ユミルの民)でもない。
レイス家には特殊能力があった。「記憶を奪う」能力である。人に触れることで、その人間の記憶を奪うことができるのだ。
これはユミルの民ではないアッカーマン一族であるミカサやリヴァイが、あるときハッと目覚め、いきなり超人的な能力を発揮できるようになるのと似た話である。
マーレの内部工作
エルディアは、マーレの内部工作によって崩壊したとされている。しかしその具体的な中身は明らかになっていない。
私はここに、グリシャがジークに行ったような、親から子への洗脳教育を当てはめてみようと思う。
144代フリッツ王(145代ではない)には崇高な理想があった。「戦争ってよくないよな」である。彼は完全な平和世界を夢見ていたのだ。
マーレの王であるレイスは、このフリッツ王の理想に付け入る隙を見出した。
「フリッツの旦那、いいアイディアがございます。フリッツ家とレイス家の間で子を作りましょう。私たちレイス家には人の記憶を奪う能力があります。フリッツ家には座標の力があります。これが合わさるとどうなりますか。同時多発テロならぬ同時多発記憶改竄です。つまり民たちの記憶を一気に奪った後、新しい記憶を植え付けることができるのですよ。まあ民たちと言っても、残念ながらこの案は、道で繋がっているユミルの民にしか通用しません。でもそれでも良いではありませんか。この広い大地を捨て、無垢の巨人たちを囲っているパラディ島の中に壁を作りましょう。パラディ島を理想の楽園にするのです」
こうして、フリッツ家とレイス家の血を継いだ145代フリッツ王が誕生した。
彼への洗脳教育は簡単である。なぜなら、親にとって都合の悪い子供の記憶を、親は奪うことできるのだから。
こうして狂気的な完全平和主義かつそれを実行できる力を持った、初代レイス王が誕生したのだ。
グリシャはなぜジークの教育に失敗したのか
グリシャとダイナは慎重にジークを教育したハズだ。
それなのにジークはグリシャたちを簡単に裏切った。
もちろんグリシャが反省するように、ジークは自分を危険に晒す両親を合理的に見限っただけなのかもしれない。
しかしもしマーレの戦士教育の中に、記憶を奪う能力を持ったレイス家の人間がいたとしたらどうだろう。
幼い子供を洗脳するなど、いとも容易いことではないだろうか。
あのときフリーダは何を言ったのか
グリシャはフリーダのみならず、その場にいたレイス家の人間を皆殺しにしようとした。
グリシャの悲痛の訴えにフリーダがなんと答えたかを知ったエレンは、鬼のような形相になった。
フリーダは何と答えたのだろうか。
もしその答えが「我々はユミルの民ではない。穢らわしい血と一緒にするな。」みたいなものであったら。
妄想記事にも関わらず、最後まで読んでくださって誠にありがとうございました。