へーロスはマーレのために作られた英雄ではないか
最新97話では「へーロスの像」が登場しました。
ヴィリーの話によると、へーロスは「100年前、人間でありながら大地の悪魔を打ち破った英雄」とのこと。
しかし私はこの話を少し眉唾(マユツバ)で見ています。
なぜならマーレの歴史には「歪み」があるからです。
歴史の歪み
マーレの歴史では「タイバー家がフリッツ王を退けた」ことになっています。
ですがご承知のとおり、この歴史はウソですよね。
だって実際は「フリッツ王は戦うことを拒否した」に過ぎないワケですから。
戦いに敗れたのではなく、自ら退いたのです。
しかしコレだとタイバー家には都合が悪いですよね。
なぜならタイバー家がフリッツ王に勝利した立役者にならないと、その後の「エルディア人なのにマーレ内で別格の待遇を受ける」正当性としては弱いですから。
同様に巨人大戦に終止符をうち、世界を救った主役はマーレ人でないとダメですよね。
だってその後マーレが世界の中心として君臨することの示しがつきませんから。
つまり。
へーロスはその後の歴史の正当性のために作られた英雄ではないか
これが今回の私の考察です。
実際にへーロスは存在したのかもしれません。
しかしそれはあくまで象徴的な存在に過ぎなかったのではないかと疑っている次第です。
そう、女王の正当性を民衆に示したヒストリアのように↓
「進撃の巨人」69話より
例えばの話ですが、へーロスがもしアッカーマンだとしたら、それはそれは素晴らしい雄姿を見せることができたでしょう。