「進撃の巨人」の謎が分かった

【a.k.a. 進撃の巨人 ネタバレ考察マガジン】 考察が正しければ、ネタバレになってしまいます。ご注意ください。

【112話ネタバレ考察】エレンがアルミンとミカサに会ったのは、自分をあきらめさせるため

 

最新112話。

エレンはミカサとアルミンに会いました。

「お前ら(ミカサとアルミン)と話がしたい」と言って。

 

そしてその結果が↓です。

 

進撃の巨人 112話 アルミン

それで?結局何が言いたかったんだよ?


「進撃の巨人」112話より

 

アルミンが言うとおり、一見すると「エレンはなぜミカサとアルミンに会おうと思ったのか」その目的がよく分かりません。

なので本当はエレンが何をしたかったのか。

これを考察してみようと思います。

 

 

エレンの矛盾

 

 

エレンのセリフの中で、唯一目的について語っているのが↓です。

 

進撃の巨人 112話 エレン

最初に言った通り、お前らがジークの居場所を教えるってんなら、オレ達は争う必要はねぇ


「進撃の巨人」112話より

 

 2人からジークの居場所を聞き出すのが目的?

これには相当な違和感があります。

 

もし本当にジークの居場所を聞き出したいのなら、そもそもミカサとアルミンの2人に絞る必要がありません。

さらに肝心なことに、当の2人はジークの居場所を知りません

(知っているのはハンジと、補給連絡係の3人、あとリヴァイは始めとする現地の監視者のみ)。

もっとも「ミカサとアルミンはジークの居場所を知らない」ことをエレンが知らない可能性ももちろんあります。

ですが「エレンに最も近い2人には知らせないだろう」ということは、さすがのエレンでも察しがつくでしょう。

 

……とかグチャグチャ言う前に、そもそもエレンはミカサとアルミンから聞き出そうともしていないんですけどねw

 

それにエレンは、明らかにウソをついています↓

 

 

進撃の巨人 112話 エレン

オレはガキの頃からずっと、ミカサ、お前がずっと嫌いだった

「進撃の巨人」112話より

 

小さいときからずっとミカサが嫌いだった?

そんなわけないじゃないですか。

いつも一緒にいた人間ですよ。

絶対絶命の場面でも、ミカサにマフラーを巻いてやると言った人間ですよ↓

 

 

進撃の巨人 50話 エレン

これからもずっと、オレが何度でも

「進撃の巨人」50話より

 

まあ勢い余って言ってしまった可能性もなくはないですが。

でももしエレンが、最初に言っていたように静かに話したかったのなら、ミカサやアルミンの感情をかき乱すのは完全に逆効果です。

 

つまりエレンの行動は矛盾しているように見えるのですよ。

でもこの矛盾したように見える行動こそが、実はエレンの目的なのではと私は思うわけです。

 

 

エレンは目的を達成した

 

エレンはすでに目的を達成した、と私は思っています。

 

以前アルミンはこう言っていました↓

 

 

進撃の巨人 108話 アルミン

だから僕達がエレンの真意を確かめて、証明するんだ。エレンは僕らの味方であると。

「進撃の巨人」108話より

 

そう、アルミンやミカサの「自分たちが話せば分かる」という思いを打ち砕くことこそが、エレンの目的だと私は思っているのです。

 

なぜか。

それは今まで散々書いてきたことの繰り返しですが、「ミカサやアルミンを救うため」です。

 

「つまりエレン(とジーク)は壁外世界からだけではなく、パラディ島も含めた全世界から悪とみなされようとしているのではないでしょうか。」

www.riarebi.net

 

もし私の見立てが正しいのなら、エレンは仲間たちを自分(エレン)と敵対させる必要があります。

そして当然ですがこれは、エレンとの距離が近い人物であるほど難しい。

 

例えばコニーは、紛れもなくエレンの仲間ですよね。

しかしもうすでに、彼はエレンを敵視し始めています。

ジャンも、変わってしまった(ように見える)エレンに対して否定的になってきているように感じます。

つまり、コニーやジャンくらいエレンとの距離が近い人間が今のエレンをあきらめたとしても、何ら不思議はないわけです。

 

ということは、あとはミカサとアルミンくらいなのですよ。

ここまで来てもまだ、エレンをあきらめないと思える人物は。

だからエレンは、どうにかする必要があったのです。ミカサとアルミンに。

だからエレンは、こんなひどい言葉を2人にぶつけたのです。

彼女たちは最後まで、エレンを擁護してしまうかもしれないから。

 

 

最後に言い訳

 

 

と、ここまで書いておいてなんですが。

書いている途中に「あれ、オレが書いてること、実は違うんじゃね?」と思ってしまったので、最後に言い訳させてください。

 

もしかしたらエレンは、選択肢を2つ持っていたのかも。

そのうち1つは↑で書いたとおりですが、もう1つは「ミカサとアルミンに自分の真意を伝えよう」としていたんじゃないかなと。

最初エレンは、ミカサとアルミンには全て正直に話そうとした。

しかしアルミンの「ジークやイェレナに懐柔されてしまったのか」という言葉を聞いて、その選択肢を捨てたとか。

アルミンやミカサでも、自分(エレン)のことを信じきれていなかったのかと感じて。

それで、残りの選択肢をとったのではないかと。

 

まあでも、あの場にガビもいたのでこれは違いますかね。

ちなみにエレンがあの場にガビがいることを許した展開を見て、ライナーとの話し合いにファルコを残したシーンを思い出しました。

どうなんでしょうか。