「進撃の巨人」の謎が分かった

【a.k.a. 進撃の巨人 ネタバレ考察マガジン】 考察が正しければ、ネタバレになってしまいます。ご注意ください。

「エレンが、巨人に食われても良くなった理由」が分かった。

14巻で「ハンジ」はこう言っています。

 

ライナー達は逃げたエレンに巨人を投げつけたらしいじゃないか…
今まで必死に奪おうとしたエレンを、なぜか突然諦めて殺しにかかったんだ。
一体何がしたいのかと思ったが、それはエレンを他の巨人に食べさせようとしたんじゃないのか?

 

この理由が分かったので、以下に記述していきます。

 

ライナー達にとっての「座標」の意義とは?

 

もともと「座標」は、ライナーたち壁外勢力のもとにありました。

なぜなら、12巻において、ライナーがこう言っているからです。

 

最悪だ… よりによって「座標」が… 最悪の奴の手に渡っちまった…
絶対に取り返さねぇと…

 

「取り返す」ということは「もともとこっちが持っていた」ということです。

 

「座標」は、グリシャが壁内に持ち込みました。

レイス家が持っていたという考察もできるのかもしれませんが、私の考察する全体像からも、「キース・シャーディス」のこのセリフ

(グリシャと出会った)その日の壁外調査の帰路は、極端に巨人との遭遇率が低かったことを覚えている

 からも、グリシャが座標を持っていたと考えるのが妥当です。

自分たち一族の呪われた過去と、絶望を迎えることとなる未来を知ったグリシャは、壁の中の同族たちを救うために、壁外世界を抜け、壁内へと向かったのです。

 

しかし、このグリシャの行いによって、壁外世界の状況は一変します。

座標の力を失った壁外世界には、無知性巨人がなだれ込み、ライナーやベルトルトの故郷を破壊したのです。

 ライナー達は、元の平和な世界に戻すため、座標を取り返すことを誓います。

 

「獣の巨人」とエレンの関係

 

獣の巨人(ジーク戦士長)を見るまでは、ライナー達は「エレンをエレンのままで」連れて帰る必要がありました。

なぜなら、エレンと同じ血族しか「座標」の力を使うことができないからです。

つまり、壁外勢力には、エレンの血族はいなかったのです。

 

いえ、「いない」というのは正確ではありません。

正しくは、エレンの血族は壁外にいるものの、能力を使える状態になかった。

何が言いたいのかというと、私は「エレンとジーク戦士長は同じ血族」だと考察しています。

ジークとグリシャは似てますしね。

で、ここからは全くの想像ですが、ジークはグリシャによって、能力を使えない状態にされたのではないかと思います。

しかし、何らかの方法により、ジークは復活した。

そして、その復活したジークを見て、ライナー達は方針を変えたのではないでしょうか。

 

この考察が正しければ、それまで「エレンをエレンのまま連れて帰る」必要のあったものが、「最悪、エレンを他の巨人に食わせ、その巨人をジークが食えば良い」ということになります。

ただ、見たところ、ジークは結構なおじさんです。

知性巨人には限界がありますから、できることなら、若いエレンを連れて帰りたかったのでしょう。

 

ちなみに、ジークも「座標」と似たような力を使えるのだから、エレンを殺してしまってもいいのではないかとも考えました。

これに関しては、ジークの巨人の能力よりも、座標の方が強く、壁外世界にとっては、ジークの力だけでは十分ではないということなのではないでしょうか。