ライナーとベルトルトの故郷はなぜ襲われたのか
最新88話において、知性巨人になったユミルの民の寿命が13年という新しい情報が出てきました。この新情報から、ライナーとベルトルトの故郷がなぜ襲われたのか、また彼らがなぜ戦士になったのかがなんとなく書けそうな気がしたので、書いてみようと思います。
ライベルは20歳ぐらいで死ぬことを知っている
マーレは5~7歳の「マーレの戦士」を募集しました。
ただこの時点では、13年の寿命の話は出していないと思われます。だってそんなことを知っていながら、自分の子供を戦士に出そうという親はほとんどいないでしょうから。実際13年の寿命を知らなかったからこそ、グリシャとダイナもジークを戦士として送り出したのです。
しかしライナーやベルトルト、アニといった戦士たちは、13年の寿命をきっと知っていますよね。
そもそも13年の寿命を知っていて、それでも知性巨人になろうなんて普通の子供は考えるでしょうか?嫌ですよね。だって20歳ぐらいで死ぬわけでしょう。しかも次の誰かに喰われる形で。たとえ自分の一族に名誉マーレ人の称号が与えられるとしても、そんなの悲しすぎませんか。
またマーレ側からしてもリスクがありますよね。知性巨人を継ぐ戦士にはよっぽどの忠誠を誓わせなければならない。なぜなら知性巨人を継いだ瞬間、彼らは圧倒的な力を持つことになるから。もしマーレを裏切って壁内勢力につかれたり、他の国に寝返られでもしたら一大事です。
そこでマーレは、知性巨人を継ぐ戦士が絶対に裏切れない状況を作ったのではないでしょうか。そしてそれこそが「ライベルの故郷を襲う」に繋がっている気がするのです。
マーレの自作自演?!
故郷が襲われた話に関して、ベルトルトが口を滑らせた(?)ことがあります。
ウォール・マリアにいたというのはモチロン嘘ですが、ライベルが巨人に襲われたこと自体はおそらく本当でしょう。その後のライナーのセリフ↓からも、真実味がうかがえます。
まったく…お前は何だって突然そんな話すんだよ
またコニーの故郷であるラガコ村が襲われたときの、ライナーの動揺を見ても明らかですよね。
そうなんです、ライベルの故郷の襲われ方はコニーの状況に似ているんじゃないかと思うのですよ。
例えばの話。マーレがユミルの民を一斉に無知性巨人化させる技術を編み出したとします。ライベルの故郷は、その実験として使われたのです。広島長崎の原爆のように。
その中でライベルやマルセルなど、ごく少数の子供が生き延びます。どう生き延びたのかは分かりません。マーレ政府が救出したのかもしれません。もしくは子供でありながらも、状況判断など生き残りのセンスに長けていたのかもしれません。
この故郷襲来は、マーレの自作自演によるものです。しかしマーレは、「ついに悪の化身フリッツ王が攻撃を仕掛けてきた」とデマを流します。
こうしてマーレにとって好都合な戦士たちが誕生しました。マーレに助けてもらった恩義。壁内勢力への憎しみ。生き延びたセンス。どれをとってもマーレ戦士に望まれる条件でしょうから。
さらに生き延びた他の同郷人を人質にでもとっておけば、絶対に裏切ることはできなさそうです。ラガコ村のように、自分たちが生活していた故郷はもうそこにはないし、元通りに戻ることもない。しかし僅かながらまだ仲間がいる。家族がいる(様子からしてベルトルトにはいないのかもしれません)。自分たちの故郷をむちゃくちゃにした壁内に乗り込もう。そして目的を完遂し、故郷に帰るのだ。ライベルたちはそう誓ったのかもしれません。
以上「ライナーとベルトルトの故郷はなぜ襲われたのか」の考察でした。
この流れでアニについても書きたいけど、書けそうなかなぁ。もし書けそうなら、また次の機会にでも書いてみたいと思います。
何にせよ、最後までご覧くださいまして誠にありがとうございました。