「進撃の巨人」の謎が分かった

【a.k.a. 進撃の巨人 ネタバレ考察マガジン】 考察が正しければ、ネタバレになってしまいます。ご注意ください。

【107話ネタバレと考察】やっぱりエレンとジークはパラディ島をだましている

 

ジークは「エルディア人と世界を救う」と言っています↓↓

 

 

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「進撃の巨人」107話より

 

 

 このジークの発言がおもしろいのは、真の「エルディア復権派」であるジークが、エルディア人だけじゃなく「世界」を救うと言っているところです。

 

エルディア人と世界をわけて言っているのだから、「世界」は当然エルディア人の世界ではなく全世界という意味でしょう。

実はこれ、エレンも同じことを言っている(と私は思っている)のですよ↓↓

 

 

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 ということもあり、ジークの「エルディア人と世界を救う」発言はウソじゃないという前提で話を進めますね。

 

するとジーク(とエレンも)が、明らかにおかしい行動をとっていることが分かるようになります。

 

具体的に書いていきますね。

 

 

地鳴らし演習の目的



「エルディア人と世界を救う」ために、ジークは世界に「地鳴らし」の破壊力を見せつける必要があると言っています↓↓

 

 

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 「進撃の巨人」107話より

 

 

なんで世界に地鳴らしを見せつけるのか。

これはいわゆる抑止力というやつですよね。

狙いはズバリ、(マーレを始めとした)世界がパラディを攻めないようにすること。

もし攻められるとしても、できる限り遅らせようということかと思います。

 

またこの地鳴らし演習は、マーレ(ひいてはマーレのエルディア人)にとってもプラスにはたらくところがあります。

というのもパラディに地鳴らしの威力を見せつけられたら、世界的には「内輪モメしてる場合じゃないだろ」となるからです。

つまりこのままではジリ貧のマーレにとっても、他国から攻められるリスクが減ることになります。

 

さてここまでご納得いただけたでしょうか。

もし納得いただけたようなら、今から挙げるジークの行動が、いかに矛盾しているか分かると思います↓↓

 

 

ジークはパラディ島進行を早めた

 

 

ジークの矛盾、それは「マーレにパラディ島作戦の再開をプッシュした」という事実です↓↓

 

 

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 「進撃の巨人」93話より

 

 

先ほど言ったとおり、ジークがパラディ側に説明した計画は「パラディ島が攻められるのをできる限り遅らせる」ということでした。

なのにジークのこの行動は、むしろ早めようとしていることになります。

 

そしてどうやら、ジークのこの行動をパラディ側は知りません↓↓

 

 

 ※↑↑後者の可能性もありますが、今のところ前者の可能性の方が高そうなのでそっちを採ります。

 

 

そしてこの矛盾は、ジークに限った話ではありません。

ハンジの指摘どおり、エレンの単独行動もおおいに矛盾しています↓↓

 

 

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 「進撃の巨人」107話より

 

 

もっともエレンは「マーレ軍幹部を殺し主力艦隊と軍港を壊滅させることで、マーレのパラディ島進行を遅らせた」と主張しています↓↓

 

 

 

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 「進撃の巨人」105話より

 

 

しかし本当にそうであれば、世界の気持ちが1つにまとまるまで、エレンはなぜヴィリーを生かしていたのでしょうか。

ヴィリーが世界の真実を告白して世界中の感動をよぶ前に、エレンがヴィリーを殺せる機会はあったハズです。

 

さらに言えば、ライナーなんて本当に簡単に殺すことができたでしょう。

だってライナー本人が、裁きを求めていたのですから。

知性巨人を殺してマーレの戦力を弱体化させることは、マーレのパラディ島進行を遅らせることにつながるハズです。

 

もしかしたら「エレンはそこまで考えて行動していない。単に暴走しただけだ」という反論があるかもしれません。

しかしライナーとの話し合いの場面を始め、エレンのマーレでの様子を見る限り、エレンは狂っているどころか冷静そのものに見えます。

 

つまりジークもエレンも、パラディ島勢力に対してみずからの真意を語っていないということになります。

 

 

エレンはパラディ島からも憎まれようとしている

 

 

ではジークとエレンの真意は何か。

それが↓↓だと、今のところ私は考えています。

 

 

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つまりエレン(とジーク)は壁外世界からだけではなく、パラディ島も含めた全世界から悪とみなされようとしているのではないでしょうか。

 

今を生きるエルディア人たちが「実は時代に翻弄された被害者でもある」という見方は、ヴィリーがすでにその下地を作っています↓↓

 

 

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 「進撃の巨人」100話より

 

 

そこで実際にパラディ島のエルディア人たちも、エレンを悪とみなし戦うことを誓えば、エレンなき後の新秩序の中において、彼らは世界の一員として迎えられる可能性があるのではないでしょうか。

 

エレンにとっては、とても苦しい決断と覚悟でしょう。

大事な仲間たちをだまし、大事な仲間たちから恨まれなければいけません。

だからこそエレンは、1人孤独の状態で何度も自分を奮い立たせているのではないでしょうか。「戦わなければ勝てない。戦え、戦え」と↓↓

 

 

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 「進撃の巨人」106話より

 

 

エレンは英雄にはなれないでしょう。

しかし後に、救世主として語られる日は来るのかもしれません↓↓

 

 

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「進撃の巨人」99話より