【116話の考察】ヒストリアと密会したのはイェレナではなくエレン。ポケットに注目。
ジークの脊髄液入りワインを飲みながら、ローグはこんな推理をしました↓
「進撃の巨人」108話より
↑は、ローグの推理描写です。
実際の描写じゃありません。
ですが。
推理描写であっても、そこに作者の何らかの狙いが表れているんじゃないかと私は思うわけです。
ローグは、↑の後ろ姿の人物をイェレナだと言います。
しかし私は、結構な確率でエレンだと考察しています。
なぜか。
その理由を具体的に書いていきたいと思います。
ポケットに手を入れるクセ
イェレナはどうも手を後ろにまわすクセがあるようです。
特に気になったのが、最新116話↓
「進撃の巨人」116話より
まあ↑を単体で見るとそうでもないのですが、イェレナは↑のシーンの前から手を後ろにまわしていて、私は最初「イェレナは何か隠し持っているんじゃないか」とすら勘ぐっていました。
で。
読み返してみたところ、116話だけではありませんでした↓
「進撃の巨人」107話より
「進撃の巨人」110話より
110話の方はポケットに手を入れているように見えなくもないですが、肘の角度からいっておそらく後ろでしょう。
で。
ローグの推理シーンの後ろ姿の人物は、ポケットに手を入れているワケです。
そして後ろに手をまわす派と思われるイェレナの、ポケットに手を入れているシーンは見つからないワケです。
そしてそして、エレンがどうもポケットに手を入れる派っぽいワケなんです↓
「進撃の巨人」116話より
↑の「ポケットから手を出して」は強調の意もありそうな気もするし。
作者が意図的にやってらっしゃるのではないかと、私は思うワケです。
※
ただ見返したところ、エレンがポケットに手を入れているシーンって↑だけしか見つけることができなかったんですよね。
もっとたくさんあると思い込んでいたので、ちょっと先走ってしまったかもしれません。
追記(2019/04/12)
↑で「エレンのポケットシーンが1つしか見つけられなかった」と書いたところ、くろさんからコメント頂戴しました↓
こんにちは。
エレンがポケットに手を入れてるシーンは結構ありますよ。
17巻の表紙や27巻でピクシスとイェレナが話してる時のエレンの描写もそうです。
最近は特にポケットに手を入れてる描写が目立ちますね。
確認したところ、仰るとおりでした。
くろさん、教えてくださいまして誠にありがとうございました。
幸いにして?
根拠として次に挙げたいのは、最新116話のイェレナのセリフ。
「幸いにして」です↓
「進撃の巨人」116話より
これはもちろんのこと「自分(イェレナ)が助言したとおり、無事にヒストリアが身ごもってくれた」という意味の可能性もあります。
なかなか妊娠できないという状況もあり得たでしょうから。
ですがこのときのイェレナは、104期の面々に自分たちの手の内を明かしている最中です。
もしイェレナがヒストリアに助言していたとしたら、正直にそう言うのではないでしょうか。
なのでこの「幸いにして」は、「自分(イェレナ)たちが何もけしかけなくても、幸運なことにヒストリアが勝手に妊娠してくれた」という意なのではと私は思います。
と書いてみましたが、この根拠はまだちょっと無理があるかな。。
まあ恐縮なのですが、薄いながらも根拠の1つとして書いておきたいと思います。
鋭いキャラはヨミを外さない
以前ブログにくださったコメントの中で「あー確かに!」と唸るものがありました
(どなたのコメントなのかを失念してしまいました。もし「私だ」という方がいたら、ぜひ教えてください)。
それはこんな内容です↓
「進撃の巨人の頭のキレる設定のキャラたちのヨミは外れない。だからそれがしっかりした伏線になって、物語を面白くする要素の1つになっている」
すみません。
もしかすると私の記憶の中で改竄されているかもしれませんが、こんな主旨のコメントだったと思います。
あと全て検証したわけではないので、「いやいや、そんなことないよ。キレるキャラもヨミを外しているよ」という方がいらっしゃれば逆にぜひ教えていただきたいのですが、少なくとも私の印象としてはそのとおりと感じたワケです。
で。
その点からすると、ハンジはもちろん鋭いキャラの1人なワケです。
そんなハンジが、確信していたこと。
それが「エレンは、ヒストリアを犠牲にしない」です↓
「進撃の巨人」107話より
もっとも↑は、エレンが「完全にクソ野郎になっちまった」ことを表しているという可能性もあります。
頭のキレない設定のコニーの確信が、全て外れるとは限りませんしね。
しかし最新116話で、ハンジ同様鋭いキャラのジャンがエレンの真意を勘ぐりだしているワケです。
つまりヒストリアがこんな(↓)表情をしているのは、イェレナに言われて仕方なく犠牲の道を選んだからという理由ではないのではないかと。
青年を利用しなければいけないためだったのではないか。
あるいは、エレンとの濃い接触によって呼び起こされた記憶によってではないかと私は思うワケです。
「進撃の巨人」108話より
まとめ
過去記事(↓)でも触れているとおり、現時点で私は「エレンとヒストリアに濃い接触があったのではないか」と感じています。
この私の考えとローグの推理描写を合わせると、流れはザッとこうなります↓
エレンとヒストリアが濃い接触を行う。
↓↓↓
エレンとヒストリアはカモフラージュのために、青年を利用する。
↓↓↓
イェレナが語った安楽死計画だと、ヒストリアの子供はユミルの民の安楽死の実現のために、一生を遂げなければならない。
しかしエレンの真意は安楽死計画とは別にあるため、作者は最終コマ候補に「お前は自由だ」を挙げている。
「情熱大陸」より
もっとも現状では、ヒストリアと密会したのがイェレナであっても、不自然ではない流れにはなっています。
しかし私は本記事で述べた理由により、ヒストリアと密会したのはエレンだと考察している次第です。