【考察】138話以降の展開が「礼拝堂地下~オルブド区外壁」から予想できる理由【137話までのネタバレあり】
「礼拝堂地下~オルブド区外壁」と「座標~スラトア要塞」の展開は、とてもよく似ている。
「礼拝堂地下~オルブド区外壁」は62話~68話。
エレンとヒストリアがロッド・レイスに連れ去られ、ロッド巨人がヒストリアに斬られる展開が描かれた。
「座標~スラトア要塞」は120話~。
エレンとジークが座標に到着し、スラトア要塞で地鳴らしが止まったところまでが、最新137話時点で描かれている。
では実際にどのように似ているのか、そしてそこから何が予想できるのかを書いていきたい。
【目次】
似ている点(場面)
※
大まかには、「礼拝堂地下と座標」「オルブド区外壁とスラトア要塞」が対になっている。
鎖につながれるエレン
礼拝堂地下で、エレンは鎖につながれた。
「進撃の巨人」62話より
座標で、エレンはジークによって鎖につながれた。
「進撃の巨人」120話より
グリシャの記憶
礼拝堂地下で、エレンはグリシャの記憶を見た。
ヒストリアとロッド・レイス(王家の血)に触れられることによって。
「進撃の巨人」62話より
座標で、エレンはグリシャの記憶を見た。
ジーク(王家の血)に触れられることによって。
「進撃の巨人」120話より
「普通」「ただの人」
礼拝堂地下で、ヒストリアはエレンに普通だと言われ、嬉しかった記憶を思い出した。
「進撃の巨人」65話より
座標で、始祖ユミルはエレンに「ただの人」と言われた。
そして多分、嬉しかった。
「進撃の巨人」122話より
この世の終わり
崩壊した礼拝堂地下を見て、アルミンは「この世の終わりかと思ったよ」と言った。
「進撃の巨人」67話より
座標でエレンは「この世を終わらせてやる」と言った。
そして「この世」とは、おそらく道(座標)の世界のこと。
アルミンは、「道」のことを「現実」「世界」と言った。
— エドノポーは進撃の巨人を考察しています (@edonopoh) February 14, 2021
辞書によると「この世」とは、「今、生活している現実のこの世界」のこと↓https://t.co/gCMdrjXZkO
つまりエレンが「終わらせてやる」といった「この世」とは、「今、始祖ユミルが生活している道の世界」のこと。#進撃の巨人考察 pic.twitter.com/F9A8QfKq2w
選択
オルブド区外壁でヒストリアは、自らの意志によって逃げるか戦うかの選択をした。
「進撃の巨人」67話より
座標で始祖ユミルは、自らの意志によって「ここにいるか、終わらせるか(=逃げるか戦うか)」の選択をした。
「進撃の巨人」122話より
ロッド・レイス巨人と始祖の巨人
ロッド・レイス巨人と始祖の巨人はフォルムが似ている。
ロッド・レイス巨人にちょっとだけ似てる?#進撃の巨人 #130話 #32巻 #ネタバレ #考察 pic.twitter.com/iSevvCgOkI
— エドノポーは進撃の巨人を考察しています (@edonopoh) July 9, 2020
故郷が終わる
俺の育った街が、終わりだ
「進撃の巨人」68話より
オニャンコポン「俺の故郷もダメなのか?」
「進撃の巨人」124話より
効果のない大砲
地鳴らしと17巻のオルブド区の件は重なるところが多い気がする。
— エドノポーは進撃の巨人を考察しています (@edonopoh) February 4, 2021
逃げるか戦うかの選択。ロッドレイス巨人のフォルムが始祖と似ていることに加え、効果のない大砲の描写など。
なんと言っても、ヒストリア&ロッド・レイスとミカサ&エレンの構図が似ている。#進撃の巨人考察 pic.twitter.com/PffCpaFbrl
戦え、戦え(戦え2回)
戦え、戦え。
「進撃の巨人」68話より
戦え、戦え。
「進撃の巨人」106話より
※↑の106話の画像は「座標~スラトア要塞」のものではないが、エレンの人生のダイジェスト版という役割も担っているガビが、「戦え、戦え」の代役を果たしている。
「進撃の巨人」124話より
大事な人
エルヴィンは、ロッド・レイス巨人を倒す決め手となる爆発(火薬)の作り方を、「大事な人への贈り物を包装するイメージ」と言った。
「進撃の巨人」68話より
始祖の巨人を倒す決め手となるアルミンの爆発。
アルミンは、大事な人=エレンにメッセージを贈った。
「進撃の巨人」137話より
吹っ飛ばす
オルブド区外壁で、エレンはロッド・レイス巨人を吹っ飛ばした。
「進撃の巨人」68話より
スラトア要塞で、アルミンは始祖の巨人を吹っ飛ばした。
「進撃の巨人」137話より
変化している点もある
似ている点の他に、変化している点もある。
例えばエレンの鎖。
座標では自らの意志で鎖をちぎっている。
あとグリシャの記憶。
礼拝堂地下でエレンが見たグリシャの記憶は、座標でエレンがジークに言った「まだ親父がオレに食われる所を見てないぞ」に繋がるなどと思っているが、変化点についてはまた改めて触れたい。
似ている点(人物)
場面だけではなく、登場人物も対になっている。
礼拝堂地下と座標の対比
礼拝堂地下でのヒストリアは、座標での始祖ユミルと対に。
礼拝堂地下でのロッド・レイスは、座標での王(の意志)&ジーク。
エレンはエレンのまま。
オルブド区とスラトア要塞の対比
オルブド区でのヒストリアは、スラトア要塞での始祖ユミル&ミカサと対に。
オルブド区でのロッド・レイス巨人は、スラトア要塞での始祖の巨人。
調査兵団は調査兵団のまま。
※
なぜヒストリアと始祖ユミルが対になるのか。
それは両者が重なっているから。
ヒストリアとミカサ、ロッド・レイスと王も同じ理由。
詳しくは別記事をご参照ください↓
予想できること
さて。
「礼拝堂地下~オルブド区」と「座標~スラトア要塞」の展開が、いかに重なっているか分かったと思う。
で。
そのまま重ねると、↓のような可能性が見えてくる。
始祖ユミルの王(の意志)との別れ
礼拝堂地下で、ヒストリアはロッド・レイスに初めて抵抗した。
そしてオルブド区でお別れをした。
「進撃の巨人」67話より
同じことが始祖ユミルにも当てはまるのだと思う。
始祖ユミルは、座標で初めて王(の意志)に背き、そしてスラトア要塞でお別れをするのだと。
被害を抑える
エルヴィンは避難訓練と称し、オルブド区と周辺住民の被害を最小限に抑えようとした。
「進撃の巨人」67話より
エレンも、地鳴らしの被害ができるだけ小さくなるように配慮していると考えられる。
※もしかすると、配慮は大陸のユミルの民へのメッセージのみなのかもしれない。
ただオディハの様子を見る限り、他にも対策を打っているようにも思う。
何にせよ、多くの読者が考えているよりも地鳴らしの被害は小さいのではないかと私は予想している。
「進撃の巨人」132話より
ラムジー、ハリル、赤子は助かる
オルブド区。
「自分が切り札で人類の皆さんはツイていない」と考えるエレンは、3人の子供たちに気づく。
「あの日のオレ達みたいだ」というエレンに、アルミンは「あの日と違うのは、巨人を迎え撃つ兵士が僕らだってことだ」と返す。
「進撃の巨人」68話より
地鳴らしによる死(死の間際)が描かれた子供も3人。
ラムジー、ハリル、そして絶望の淵の赤子。
「進撃の巨人」134話より
エレンは壁内人類の切り札から、全世界の切り札となった。
そして巨人を迎え撃つのは、やはりアルミンたち。
子供3人は助かるのではないか。
※
赤子はともかくとして、ラムジーとハリルについてはハッキリと死の場面が描かれている(131話)。
しかしこの場面は、今の道ではない古い道の記憶だと私は考察している。
詳しくは別記事をご参照ください↓
エレンは座標に来たことがある
礼拝堂地下で、エレンは「オレはここに来たことがある」と言った(実際はグリシャの記憶)。
今の道ではない古い道の記憶?
過去の始祖の巨人保有者の記憶?
具体的には分からないが、エレンは(記憶という意味も含め)座標に来たことがあるのではないか。
始祖の巨人は無垢の巨人
地鳴らしの始祖の巨人をロッド・レイス巨人に照らし合わせると、始祖の巨人も無垢(奇行種)、少なくともロッド・レイス巨人と似た構造になっていると思う。
「進撃の巨人」67話より
ミカサが本体を斬る
ヒストリアは最後、ロッド・レイスの本体を斬った。
同じように、始祖の巨人にとどめを刺すのはミカサではないか。
(もしくは、エレンの頭を斬る可能性もある)←※2021/02/18追記
ミカサはエレンの記憶を見る
ロッド・レイスにとどめを刺した瞬間、ヒストリアはロッド・レイスの記憶を見た。
同じことがミカサにも起こる。
ミカサはエレンの記憶を見る。
そして、エレンの思いを知るのではないか。
ミカサが世界のリーダーとなる
ヒストリアはロッド・レイスにとどめを刺し、名実ともに王となった。
同様に地鳴らしを止め、始祖の巨人にとどめを刺し、ミカサは世界の求心力になるのではないか。
アフター地鳴らしの世界
— エドノポーは進撃の巨人を考察しています (@edonopoh) December 14, 2020
マーレ大陸の直接の地鳴らし被害だけでなく、主要国すべてが財政破綻。
↓
アズマビト家当主&地鳴らしを止めた英雄ミカサが、パラディ地下資源を世界中の人々の生活のために使う
↓
ミカサは世界の「牛飼いの女神様」となる。
壁内のヒストリアと同じ展開。 pic.twitter.com/rwhqzwwtX9
エレンはヨロイブラウンに守られる
礼拝堂地下で、エレンは「ヨロイ ブラウン」を飲むことによって、命を救われた。
私は、エレンの本体(意識)は首ではなく胴体にあると思っている。
アルミン予想に反してエレンでなくジークに決定権があったのは実は「道で回復したエレンは首ではなく体の方」だから。
— エドノポーは進撃の巨人を考察しています (@edonopoh) January 9, 2021
光るムカデは首に繋がった。
つまりエレンの体からムカデが切り離された。
エレンは始祖としてではなくアルミンやジークのように死にかけで道に行ったという考え方#進撃の巨人考察 pic.twitter.com/oaMk2h3kcL
もし私の「エレン胴体説」が正しいのなら、エレンの本体は壁の崩落で潰される危険がある。
しかし礼拝堂地下と同様に、エレンはヨロイブラウン=ライナーに命を救われたのではないか。
具体的な可能性としてはこんな感じ↓
- ライナーがアニを守ろうとしたことで、結果的にエレンも守られた。
- 礼拝堂地下で飲んだ「ヨロイブラウン」のおかげで、エレンは硬質化に成功した。
- 剥がれた鎧によって、エレンは守られた(←コレかな)
「進撃の巨人」124話より